彼岸 | ![]() |
今作の主人公。職業は死神。死神という職業は、元々死んだ人間の魂を三途の河原の此岸まで案内することであったが、現在の主な業務は、寿命の尽きかけている人間を意図的に殺すことになっている。他の死神たちは、割と平然とその任務をこなしているが、彼岸は、まだ一度もその業務――人を殺すこと、をしていない。とはいえ、罪人には厳しく、断罪を必要とする場合、適正範囲においては殺しも辞さない。今回の話では、目の前で当然のように人を殺した少年、黒猫との出会いを中心に話を進めていったつもりが、気付いたら黒猫の復讐劇になっていた。なので、本当の主人公は黒猫なのかもしれない。モチーフカラーは赤。彼岸花の花の色。手に持っているのは死神の大鎌。 |
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「僕には、死神は向いてないな――」 | |
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黒猫 | ![]() |
彼岸の父によって生み出された、擬似反魂術の賜物。殺人鬼によって両親を殺され、その際に、自らも惨殺されている。しかし、その強靭な魂は、寿命の最後の一滴を肉体に押し止め、擬似反魂術の術式対象となった。名前の黒猫は本名ではなく――そんな某西尾さん的なネーミングはしない。好きだけど――彼岸の父によって与えられた死神としての通り名。実は、多くの死神は同様に通り名で呼ばれている。反魂の際に、残っていた念が、復讐であった為に、死神としての生涯のその殆どを殺しにあてた。とはいえ、殺したのは、罪人のみで、かつ、女子供は一人も殺していない。モチーフカラーは青。一度死んでるからゾンビ的な青白さで、という気分。ちなみに彼の持っているナイフは、超振動ナイフ……ではない。 |
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「悪いね。こいつは俺が殺させて貰った」 | |
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